産業廃棄物処理
環境に配慮した乾溜ガス化燃焼発電プラント
秋古工場

秋古工場「乾溜ガス化燃焼発電プラント」は、低炭素・省エネによる環境性能の向上や幅広い廃棄物への対応力に加え、 エネルギー回収と資源循環、安全性と安定稼働、そしてCSRや企業価値の向上といった多面的な強みを備えた最新の環境対応型中間処理施設です。
高効率で幅広い廃棄物処理に対応
処理能力は、旧炉の日量12.7tから41.8tへと約3.3倍に向上し、これまで焼却できなかった汚泥や液体廃棄物に加え、 直径4.7mの大型投入口により従来は前処理を必要としていた廃棄物の直接投入を可能としています。
廃棄物発電によるエネルギー創出
バイナリー発電により1日約3,000kWを発電、焼却炉の電力として活用しています。これによりCO₂排出量を約1t/日削減しており、 これは杉の木約100本が1年間に吸収する量に相当します。
環境負荷低減システム
密閉・負圧構造でガス化燃焼を行い外部へのガス漏れを防ぎ、排ガスを急冷してダイオキシン類の発生を抑制します。 また、活性炭と中和剤、バグフィルターを組み合わせることで酸性ガスや臭気を確実に除去します。
自己燃焼による低炭素運転
廃棄物の持つエネルギーを活用して高温燃焼を行うことで、助燃用化石燃料使用量を大幅に削減しています。
乾溜ガス化燃焼発電の流れ
1.乾溜ガス化炉
酸素を抑えた環境で廃棄物を加熱(蒸し焼き)し、廃棄物をガス化
2.燃焼炉
発生したガスを高温燃焼させる。この時に廃棄物由来の高温の熱が発生
3.熱回収発電システム
燃焼炉で発生した熱を利用して温水を作り、その熱エネルギーから発電
4.排ガスの浄化
発生したガスを急冷させ、活性炭・中和剤とバグフィルターで浄化

安全に配慮した監視・停止機能
モニター監視:稼働状況のリアルタイム確認に加え焼却炉各所へ設置したモニターによる目視確認
遠隔監視:メーカーによる稼働状況の遠隔チェック
安全停止:地震などの異常時にはインターロックで安全に自動停止
廃棄物焼却からエネルギー創出へ
燃焼時に発生する熱エネルギーを最大限に回収し、電力として有効利用することで、廃棄物を新たなエネルギー資源として生まれ変わらせます。
さらに燃え殻から金属を回収し埋立量を削減、今後は燃え殻の再資源化にも挑戦します。





