産業廃棄物処理
AIとオートメーション技術を活用した最新鋭の廃棄物処理工場
本社第3工場

第3工場では、AIと最新技術を駆使し、環境に配慮した効率的な廃棄物処理を実現しています。
特に大量の混合廃棄物を自動で分別するノウハウと技術により環境負荷の低減に貢献しており、今後も、持続可能な社会の実現に向けた革新的な技術を積極的に導入いたします。
高度機械選別 A-line

Aライン(高度機械選別)へ流す廃棄物は、自動選別向けとするため専用の破砕機を通し破砕します。多様な廃棄物へ対応できるよう欧州で開発された堅牢度に優れた破砕機です。
貯留された破砕物はAI自動クレーンにより機械選別機に投入されます。このAI自動クレーンは、ヤード内に貯留されている廃棄物の積載状態と選別機投入口を画像センサーで認識し、天井クレーンが最適な動作で掴み、指定した位置へ完全自動供給をします。投入作業の自動化により無人化・効率化を実現した最新技術です。
機械選別機は傾斜した揺動エレメントに風力を合わせ、廃棄物を重量物・軽量物・細粒物に効率よく自動選別を行います。これまで分離が困難だった混合廃棄物を高い精度で短時間に選別することを可能とする処理機で、特に分別が困難な災害廃棄物処理の現場においてもその能力を発揮してきた大型の設備となり、1日あたり967.2m3の混合廃棄物処理を可能とします。
機械選別機により分離された重量物は自動選別ラインに送られ、磁力選別機により金属類を除去した後、AI搭載廃棄物選別ロボットによる自動選別を行います。このロボットは人工知能を活用し廃棄物の性状や形状を瞬時に判別しロボットアームにて対象物をピックアップする最新技術です。人為的なミスを防ぎ安全を確保すると共に工場作業の省人化・効率化を実現しました。
廃棄物高度選別ラインに設置の光学式選別機(軽量物ライン1機・重量物ライン1機)では、設定した対象物を瞬時に判別し高精度に選別します。軽量物ライン(2種選別)は、RPF原料に適さない塩ビ及び金属類を除去し、重量物ライン(3種選別)では金属類を選別した後、RPF原料に適した木くず及び廃プラスチック類を中心に高精度選別を行います。ライン毎の特性に合わせ導入した結果、RPF向け原料の増産と共に選別ラインの無人化を実現しました。
光学選別機により、RPFに適さないと判断された軽量物は圧縮結束機で処理され、輸送効率を向上させたのち焼却処理を行います。将来的にはこれら素材も燃料向けとして加工する計画です。
細粒物ラインは、高度選別設備の複数個所より取り除いた篩下残渣に磁選機をかけ金属類を1度除去したのち風力選別機にかけ軽量物残渣を取り除きます。残った重量物残渣に再度磁選機をかけ鉄類を更に除去します。発生直後の篩下残渣は土砂や金属、焼却物等の様々な素材が細かく混合しており、これらを効率よく選別する特殊ラインは、廃棄物の再資源化に大きく貢献します。
RPF製造 B-line

Aライン(高度機械選別)から自動搬送されるRPF向け廃棄物とRPF製造ラインに直接供給される廃棄物を原料に、一軸破砕機及び磁選機にて前処理を行い、定量供給機・成形機を経てRPFを製造します。成型機2機の安定稼働により年間8500tを超える生産体制を確立し、国内製紙メーカー各社へ供給しています。
単独二軸破砕機 C-line

Cライン(単独2軸破砕機)では、主としてリサイクル向け木くずと安定型埋立て向け及び単品廃棄物をメインに破砕します。この破砕機は世界初となるインバーターに拠る同時二軸制御破砕機で、圧倒的な破砕力を備えたエネルギー効率の良い電動式破砕機です。電動モーターを動力源とし、騒音・振動・粉塵の発生は殆どなく、広範囲な破砕が可能となります。
石膏ボード選別機
石膏ボード選別機
建設現場から排出された端材石膏ボードや解体現場から取り外された石膏ボードは、専用の選別機でリサイクル可能なものは、選別後、製造工場へ再生原料として納入します。





