直富商事株式会社 地域未来牽引企業

産業廃棄物処理

AIとオートメーション技術を活用した最新鋭の廃棄物処理工場

本社第3工場

2050年ゼロカーボン社会実現に向けて社会的な課題である「地球温暖化対策」を推進するため、再生可能エネルギーの重要性はますます高まっています。
第3工場はこれまで再資源化が難しいとされてきた廃棄物も、AIや新技術を駆使した高度な選別処理によって、再生可能エネルギーである「固形燃料(RPF)」として生まれ変わらせます。
第3工場で製造する「固形燃料(RPF)」は、化石燃料の燃焼により発生する二酸化炭素の排出を減らし、地球温暖化の抑制に貢献します。
2050年ゼロカーボン社会の実現に向けた第3工場のこの取組みは、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩であり、地球温暖化や環境保護に貢献するものとして注目されています。

高度機械選別 A-line

Aライン(高度機械選別)へ流す廃棄物は、自動選別向けとするため専用の破砕機を通し破砕します。多様な廃棄物へ対応できるよう欧州で開発された堅牢度に優れた破砕機です。

貯留された破砕物はAI自動クレーンにより機械選別機に投入されます。このAI自動クレーンは、ヤード内に貯留されている廃棄物の積載状態と選別機投入口を画像センサーで認識し、天井クレーンが最適な動作で掴み、指定した位置へ完全自動供給をします。投入作業の自動化により無人化・効率化を実現した最新技術です。

機械選別機は傾斜した揺動エレメントに風力を合わせ、廃棄物を重量物・軽量物・細粒物に効率よく自動選別を行います。これまで分離が困難だった混合廃棄物を高い精度で短時間に選別することを可能とする処理機で、特に分別が困難な災害廃棄物処理の現場においてもその能力を発揮してきた大型の設備となり、1日あたり967.2?の混合廃棄物処理を可能とします。

機械選別機により分離された重量物は自動選別ラインに送られ、磁力選別機により金属類を除去した後、AI搭載廃棄物選別ロボットによる自動選別を行います。このロボットは人工知能を活用し廃棄物の性状や形状を瞬時に判別しロボットアームにて対象物をピックアップする最新技術です。人為的なミスを防ぎ安全を確保すると共に工場作業の省人化・効率化を実現しました。

機械選別機により分離された軽量物は軽量物ラインに送られ、廃棄物の素材を近赤外線センサーにより瞬時に判別し、塩ビや金属類等RPFに適さない素材を除去する光学選別機に通します。不適物を除去した軽量物はBライン(RPF製造)へ自動で運ばれます。

光学選別機により、RPFに適さないと判断された軽量物は圧縮結束機で処理され、輸送効率を向上させたのち焼却処理を行います。将来的にはこれら素材も燃料向けとして加工する計画です。

細粒物ラインは、高度選別設備の複数個所より取り除いた篩下残渣に磁選機をかけ金属類を1度除去したのち風力選別機にかけ軽量物残渣を取り除きます。残った重量物残渣に再度磁選機をかけ鉄類を更に除去します。発生直後の篩下残渣は土砂や金属、焼却物等の様々な素材が細かく混合しており、これらを効率よく選別する特殊ラインは、廃棄物の再資源化に大きく貢献します。

RPF製造 B-line

Aライン(高度機械選別)から選別され、コンベアにて自動搬送されたRPF向け原料とヤードに直接荷下ろしする廃棄物はBライン(RPF製造)の一軸破砕機で前処理を行います。この破砕機は回転するローターに取り付けられた回転刃と、本体に取り付けられた固定刃によって切断する構造で、破砕物はスクリーンを通過できるまでに再度破砕がされ、プッシャーにより押されることにより、安定した破砕を行います。その後定量供給機を経て成形機に投入されRPF燃料となります。当社では初年度年間3000tのRPF製造を行い、国内製紙メーカー各社に供給いたします。なお、2基目導入の主要手続きも終えており、2025年春以降には年間6000t体制へと生産を拡大します。

単独二軸破砕機 C-line

Cライン(単独2軸破砕機)では、主としてリサイクル向け木くずと安定型埋立て向け及び単品廃棄物をメインに破砕します。この破砕機は世界初となるインバーターに拠る同時二軸制御破砕機で、圧倒的な破砕力を備えたエネルギー効率の良い電動式破砕機です。電動モーターを動力源とし、騒音・振動・粉塵の発生は殆どなく、広範囲な破砕が可能となります。

石膏ボード選別機

石膏ボード選別機

建設現場から排出された端材石膏ボードや解体現場から取り外された石膏ボードは、専用の選別機でリサイクル可能なものは、選別後、製造工場へ再生原料として納入します。

秋古工場

焼却炉

秋古工場排ガス処理施設

炉内温度800℃以上で十分な時間をかけて燃焼させており、ダイオキシン及びその前駆体までも分解しています。

ガス処理施設では燃焼ガスを冷却塔で2秒以内に200℃以下に冷却してダイオキシンの再合成を防ぐとともに、酸性ガスを中和浄化処理し、特殊なバグフィルターでろ過することでダイオキシンを国の基準値よりも大幅に低下させ、他の汚染物質も除去しています。

産業廃棄物の処分にお困りの方