先月直江津港から2000MT強の鉄スクラップを中国へ出荷しました。当社としてバラ積船での中国輸出は久しぶりでした。今後中国へ更に輸出量を増やして行く予定です。

ところで一年程前、日中間ではコロナ感染防止対策の一環として、マスクや医療用防護服等足りない物を互いに補い合っていました。

「山川異域、風月同天」。山川、域を異にすれど、風月、天を同じゅうす。こんな文章が支援物資に貼られて日本から贈られた事もありました。

しかし今の日中間は、コロナにより民間人の相互交流が閉ざされたからか、物理的な距離による遠さを感じる以上に、遠い外国となってしまった気がしてなりません。

日中間の貿易量は、承知の様に日米間のその量を遥かに超える物であり、それはまた日本国内に太く長く根を張った物に育っています。

コロナ禍で苦しむ現在、そして大きな変化に対応せねばならないこれからを考える時、ビジネスチャンスを外的要因により失う事が無いよう祈るばかりです。