私は「男はつらいよ」をこよなく愛する男で、毎週土曜夜がとても楽しみです。見られぬ日は残念でたまりません。なぜ好きか?と言えば、自分ではうまく言えませんので映画の中の言葉を借りると、恐らくこういう事と思います。
『平凡な人間の営みの中にこそ、幸せがあると感じさせる所』
『寅さんが他人の悲しさや寂しさが、良く理解できる人間だから』
映画「男はつらいよ」は1969年から始まりました。日本の高度経済成長時代を映した映画であり、忙しく貧しい中にも人と人との、寅さんと人との心の交流が面白おかしく描かれています。
しかし現在は全く逆の時代であり、残念ながら人間関係が希薄であると言われていますが、寅さんを見ながら人間本来の心の在り方の様な事を確認し、またそれを忘れぬようにしたいと思い見ています。
「寂しさなんてのはな、歩いてるうちに風が吹き飛ばしてくれらぁ。」
寅さんの言葉ですが、こんな事を自然と言える人間になりたいとも思って見ています。